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2024.04.03

COLUMN

M&Aを活用した事業承継の事例紹介-7

●本コラムについて
M&Aを活用した事業承継事例をご紹介している本コラムですが、今回は瀧上工業株式会社(以下、「瀧上工業」)による株式会社菊池鉄工所(以下、「菊池鉄工所」)の子会社化(2024年3月26日公表)についてご紹介いたします。


●取引の概要
株式譲渡契約締結日  :2024年3月26日
株式譲渡実行日          :2024年10月1日
買手                              :瀧上工業
買手側アドバイザー   :不明
売手                              :菊池正人(菊池鉄工所の代表取締役社長で一人株主)
売手側アドバイザー   :不明
対象会社                      :菊池鉄工所
取引形態                      :株式譲渡
取引金額                      :非開示
アドバイザー報酬       :非開示


●取引の概観


●取引の背景等

瀧上工業は東証スタンダード市場に上場する会社で、橋梁・鉄骨、その他鋼構造物の設計から製作・架設まで一貫した施工を行う専業企業です。2月14日に開示された2024年3月期第3四半期の決算短信によれば、「鋼構造物製造事業」が連結売上高に占める割合は83%とあります。同社が2021年5月に開示した中期経営計画のなかで定めた「鉄骨事業の再生と想像」という事業方針のなかで大型案件への対応力強化に取り組むうえで、菊池鉄工所を子会社化することで同事業の強化と成長を加速させる目的があるとのことです。

他方で菊池鉄工所は大阪府堺市を拠点とする会社で、鉄骨及び鉄構工作物の制作加工等を営む会社とのことです。


●出所
瀧上工業IR資料
株式取得(子会社化)に向けた株式譲渡契約締結のお知らせ(2024年3月26日)
2024年3月期第3四半期の決算短信(2024年2月14日)
「瀧上グループ中期経営計画」に関するお知らせ(2021年5月14日)

東京事務所/公認会計士 青木信暁